【コラム】世界史より日本史をオススメする理由
前回では日本史の勉強ルートについて書かせてもらいました
日本史と世界史のどちらを選ぶかについては、(あくまで私見ですが)日本史を推奨しています
初学者が世界史を勉強してセンター試験で95点を取ろうと思えば2年かかると思っています。だから1年で合格しようと思っている初学者にはおすすめできないです。
(日本史は1日3時間ほどの勉強で3~5ヶ月ほどです。もちろん個人差はあります。)
日本史も世界史と分量的には同じぐらいです。
ではなぜ世界史は推奨しないかをこの記事では話していきます。
① 適切な参考書がない
歴史の科目は分量が多く整理していかないと点に結びつかないです。
教科書では理解しにくいため、理解して整理するために詳しく書かれた参考書に取り組もうとします。
ところが、市販の参考書ではわかりやすく説明しようとするあまり分量がとても多いですね。
そのため、受験生が初学の状態で参考書だけで取り組もうとして挫折してしまうのではないかと思います。
一方、日本史には、以前推奨してた『日本史黒本』が武器としてあります。
この本は内容が過不足なく綺麗にまとめられていて、本の厚さもかなり薄いので大変使いやすいと思っています。
教科書に手を出さなくても、この本と過去問でセンター試験や早稲田の入試は突破できます。
② 身近ではない
義務教育で日本史は中心に触れているのに対して、世界史は実際には少ししか触れていません。
また、中学受験組では社会の中に歴史という形で日本史に触れています。
つまり、日本史のほうが有名な人物、時代の全体像を勉強しているため、とっつきやすいと考えています。
例えば、織田信長と言われればどこの時代で何をしたかぐらいかはわかりますよね?
ところがナポレオンはどこの時代で何をしたかがわからないですよね。
極端な例ですが、科目の身近さの違いのイメージを掴んでください。
このように日本史のほうがすでにある知識に積み重ねていけばいいので、世界史よりも勉強しやすいと思います。
(確かに知識レベルは日本史の方が細かいですが、出るものは日本史黒本に効率よくまとめてありますので、普段から眺めておけばそれほどマニアックには感じなくなります)
世界史は一回頭に入ってしまえば比較的点が取りやすい問題レベルになってることが多いです。
しかし、点が安定にとれる地点までいくのに大変ですし、入試当日までにその地点に到達しない可能性があります。
したがって、学校で世界史の授業で触れている、もしくは世界史が大好きな方が選択すべき科目なのかなと考えています。
ですので、歴史をこれからはじめて勉強しようと思っている方には日本史を推奨します。