【勉強の仕方のコツ】過去問をやる意味
過去問を受験直前まで取っておくのは何故でしょうか?
合格したいのだから、過去問に合わせて対策を立てようと考えるのが普通の流れなのに、参考書や問題集で戦術を組み立てようとしてしまうのは何故でしょうか?
過去問レベルを逸脱した勉強をやってたとしても、参考書や問題集をやり込むことに集中してしまうのは何故でしょうか?
全ての根底の中に
「過去問をやって点数が取れなかったらどうしよう...?」
という気持ちが働いてませんか?
過去問をやって解説が分からないような事態になることを避けてませんか?
誰でも
自分自身のその時の状況を客観的に知るのは嫌だと思いますし、特に勉強の出来なさ具合であってり、それに関わる点数のことなら尚更だと思います
でも
自分の現状を把握せずして
相手という志望大学の現状を把握せずして
どんな対策をどんなレベルでやればよいか?
周りの噂や、他人に与えられることが、客観的な判断基準になるのでしょうか?
それって
解いてみたり(解けなければ解説を読み込んでみたり)して、初めて『具体的に』分かる事なんじゃないでしょうか?
力をつけることも
過去問をやる前に力をつけることも大切です
それなりの力をつけないと、入試との距離感の分析なども難しいことは、よく分かっています
それにしても
あまりに志望大学の戦力
(センターのボーダーや偏差値などではなく、問題の質やそれを何割取ればいいのか?などを解いて肌で感じること)
を確認してから対策を立てるということを、考えてないか、(または力をつけてから考えるという意味で)遅らせたりしてませんか?
どうしても合格したいのなら
そこを一番に考えないといけないのに
「どんな参考書ルートだと合格できるのか?」
「誰に学べば、どこに行けば、合格させてくれるのか?」
が、考えの中心になっていて、自分で戦力分析などをすることに時間を割いてない気がするのです
戦力分析ができていないと
不必要なレベルに時間を割いてしまう無駄が起こるのも当然ですし
言われたこと書かれていることをマスターしないと合格できないのでは...と、相手の実態が分からないだけに恐怖を感じてしまうことにもなりかねないのです
物理を広く深くマスターするのと
志望大学に合格できる程の物理に仕上げればよい、のとでは、
(超トップレベルでない限り)圧倒的にやるべきことは変わってきますよね?
圧倒的に仕上がりスピードに差ができますやね?
圧倒的に他の教科にも時間を割くことができますよね?
つい広く深くやろうとする要因は
過去問をやり込んでないからこその
『失敗できない恐怖&自己を診断される恐怖』から来てるのではないでしょうか?
早い段階や中期の段階に過去問をやり込んでみれば、具体的にどのくらいのことをすれば合格できるのか?が見えてきて、その対策が必要なのか?不必要なのか?も自身が納得して判断し次なる行動への自信を作ってくれます
仮に、来年に受験を控えた国公立理系志望の現在高校2年生の人なら
これまでに習った数学の1A2Bを復習するついでに、センター試験や国公立二次の過去問に(お試しでもいいですので)取り組んでみてください
センター試験が世間が言う程簡単では無いことに気がつきますし、国公立二次だからといって難しいマイナーな事を尋ねてるのではなく、意外と日常学習レベル+アルファくらいだとも気がつくはずです
英語や物理や化学なども
そうやって現状を把握するために取り組んでみてください
今の自分の勉強の何がいけないのか?
どうやればさらに上手くいくのか?
そのヒントだけでも得られるかもしれません
1年分で具体的に得られないとしても
5年分くらいをやってみて
(解説を併せて読んでみながら)
1つ1つゆっくり参考書や教科書や学校のノートと照らし合わせながらチェックしてみると、各分野の出題範囲(意外と制限があります)や、内容レベルの共通性が見えるかもしれません
早く知るに越したことがない情報を得ることは、受験勉強を上手く進めていく上では役に立つものしかないと思いますので、やれる範囲でやってみてはどうでしょうか?