国公立医学部合格へ① 意識改革
あくまで私見ではありますが、国公立医学部に合格するために苦労に苦労を重ねてる人たちのために何か言えることはないか?
こうすれば成果は上げられるのではないか?ということについて考えてることがありまして、ここでお話したいと思います
①国公立医学部に合格できるなら、どこの大学でもよくないですか?(こだわりを捨ててほしい)
→医師になることがまずは大きな目標であり、それを叶えるためなら、どこの大学でもさほど問題でないと思います
なぜか、東大・京大・大阪・医科歯科・旧帝の医学部を有り難たがり、地方国公立医学部などはさも簡単に入れると揶揄したり小馬鹿にする人が多いのですが...
受験において、将来においては、そんなに大差があるものでしょうか?
ハッキリ言って、地方国公立医学部も合格するのはホンの一握りの激戦区ですよね
卒業してからも立派に医師としてやっていけます
大学派閥はあったとしても一部の権力争いであり、医師の業務としてそれほど大差があるとは思えません
(病理など、そこで専門的に研究してることは別として)
合格したければ
見栄もプライドも捨てて
「合格すること」に最大の焦点を置いて
1年でも早く入れる医学部に合格して
1日も早く医師になって医師としての経験値を高めていくことが、世の中にとって一番大切なことではないでしょうか?
受験勉強は学問をやってるのではなく、その素養を作る機会に過ぎず、本格的な勉強は大学に入ってから以後、嫌と言うほどこなさなくてはいけません
だからこそ、さっさと合格することを考えて、それに本当に必要な勉強だけをしっかりこなしていく必要があります
(勉強できる時間も限られていますので)
→受験勉強で燃え尽きるわけにもいかず、受験レベルの勉強くらいでもがいてムダな時間を過ごしてる場合でもないのです
②国公立医学部に合格するには、センターで9割以上を取ることが「最短距離」となります
たいてい、何となくの対策をして、勉強ができる人でも8割前半で終わることはザラにあることです
(センターが終わって、ほとんどの人がここで受験が終わってしまいます...)
8割5分くらいで特攻をかける人も多いですよね
(特攻って聞こえはカッコイイですが、ほとんどの人は不合格になります...)
センター試験のビハインドを2次試験でそう簡単に取り返せるわけでもないですよ
(大差はつかない、というか大差をつけようにも周りもほとんど自分と同レベルの学力ですので、そんなに簡単に差はつけられません)
それなのに
センター試験に力を注いで対策をしている医学部浪人生に出会うことはマレですね...
100人いて99人は、2次だけ中心勉強になっています
(国語、上げないとヤバくないですか?)
まあ予備校関連ではセンターは2次の勉強でなんとかなる、という指導ですので当たり前と言えば当たり前の流れですが...
実際ほとんどの医学部志望者は2次の勉強オンリーの志望者となり、当日に死亡者となってしまっている現実があるわけです
予備校が言わなくてもセンターで高得点が取れるよう日夜真剣に勉強すべきではないですか?
(1度や2度以上)失敗して浪人してるのに、その失敗を次に生かせてないのは、驚くかぎりですが..(>_<;)
大切なことなので
ここでもう一度言います
「絶対に失敗できないレベルのことなので、センター試験対策は死ぬ気になって必死に毎日やるべきです」
「国語が苦手とかマークの数学は思考が縛られて嫌だ、とか言ってる場合ではないのです」
失敗というのは
適切な対策を施さないと
また元の木阿弥となるものです
必然的な失敗というのは避けて通れるものでもありませんので、いつかなんとかなるんだろうな...的な希望的観測も試験当日には見事に崩壊してしまうのです
だからこそ
しっかり対策を立てて
真剣にやり抜くことで
「必然的に」点数が取れるようにしてください
③「国公立医学部の2次試験は難問が数多く出るし、それに向けて対策を立てないと...」
という「誤った」印象を持っていませんか?
一部の大学(単科医大など)では確かにそういう対策も必要だとは思います
(→実際には問題の難度が高すぎて合格者も点数が取れていなくて、半分も取れずに合格というのはよくある話です→結局こういう場合も「普通の対策で取れるべき」問題を確実に取れてれば合格には差し支えないわけです)
ほとんどの国公立大学、(東大京大阪大を除く)旧帝医学部の問題では、
「いかに基礎的な問題〜普通レベルの問題を正確に解けているか?」
が合格のカギを握っています
難しいレベルの発想を必要な問題も含まれていても合否には全く影響ないのは、合格者の平均点と最低点を見てみれば一目瞭然です
(名古屋大学医学部は、数学がそれなりに難しいことでは有名ですが...センター9割を取り、比較的取り組みやすい2次の英語で7割・理科で8割・国語で6割取れれば、数学は2〜3割あれば合格してしまいます)
本当に難しいレベルの問題も取らなくてはいけないのは、センターで相当なビハインドを食らった人たちだけです
(センターがボーダーラインにあれば、2次は無理などする必要がないのです)
難度の高い問題は思考力を鍛えるのにはいいのですが、最近の入試問題のレベルから言えば高速処理型の参考書例題レベルの問題がほとんどなため、逆に勉強時間の足かせとなってしまい、肝心なレベルの勉強に対する時間を潰してしまうことになりかねません
医学部に確実に合格したいのなら
難度の高い問題はいったんバッサリ捨てて
基礎〜標準レベルの問題に対して厚みをもって練習を重ねていってください!
やったことあるかなぁ というレベルの練習では、実際の試験で確実に得点に結びつけるのは難しいですので、何度も何度も角度を変えながらの類題を解きこんでください!
ほとんどの人は
やったことがあるけど確実に得点に結びつけれるだけの練習ができていません
(テキストなどの予習復習に追われ、類題類似題のテスト演習時間が日常の勉強の中で取れていないことが大きな原因です)
(基礎〜標準レベルの問題のみで構成されている金沢大学医学部の合格ラインも、センターが88%に対して2次の合格者平均点は7割です...普通に勉強しておけば実際落とすレベルの問題なのかなぁと思えるような「参考書例題レベルの問題だけで」構成されているだけに不思議なのですが...)
→国公立医学部志望者といえど、センターをクリアしてきた合格者といえど、2次は普通のレベルことを普通に出し切るだけで精一杯なのです...(難問は実際ほとんどの学生は試験会場では点数化できていません)
広島大学でもある年に物理と数学が厳しい年がありましたが、その年のセンターと2次の点数の合格者平均点が他の年より170点前後低かったというのもありました...
(基礎〜標準の問題だけで構成されている広島大学医学部入試では、センター:2次比率が900:1800であるため、センターで失敗して2次で逆転合格を狙ういわゆる特攻組が多いのですが...結局現状では難しい問題は取れてないわけです...)
基礎〜標準レベルの練習を「超肉厚に」しておけば、たいていの国公立医学部には合格します
不必要なレベルの勉強に時間を割いてしまうことはくれぐれもやめてくださいね
普通のレベルの記述模試(例えば河合塾の全統記述など)で偏差値70くらいをコンスタントに取れる教科をいくつ作るか?がカギを握っていますので
(とは言っても最近の模試の質にも?と思える微妙な問題が数多く混じっていることも気になってますが...)
凸凹があるような成績の人は、得意で差をつけてやろう的に難しい問題をやるのではなく、凹んでいる科目の基礎〜標準レベルをどんどん練習して積み上げ直してくださいね
→普通レベルの問題を取り切れない人が難問レベル揃いのテキスト(or問題集)に手を出しても、未消化になるか、全く進まないか、他のことに時間が割けないくらい圧迫されるか、センター対策に手がまわらないか、のどれかのパターンに陥り、結局後々大変な事態になることとなります
(一部の「デキル」合格者たちの意見は参考になりませんよね...彼らはなぜ浪人しているんだろう...?という猛者揃いですから.)
(ちなみに予備校の医進のトップクラスでも国公立医学部はあまり合格してないのが現状です...その下のレベルのクラスは...(>_<;)ヤバイくらい合格してません...
それだけ難しいんだよな...と錯覚するのはくれぐれも辞めてください
なぜこういう事態になってるのか?
もう分かりますよね?)
受験生はとかく
情報収集に必死になっていると思います。
その中で「デキル」人のアドバイス(参考書問題集の分量や質、計画、予備校の講師から聞いた情報、ネットのウワサ的な情報も含めて)は
それなりの進学校で成績がトップクラスであり地頭に優れた要領が良い「デキル」受験生がマネをすればよいのではないか?と考えています
自身が学力的にも才能的にもあまりに普通レベルくらいでしかない状況なら、デキル人たちでも苦戦するようなやり方で勉強を進めていくと、たいていの人は何もかも中途半端な形で試験日をむかえ、悲惨を通り越して悲劇的な結果に終わっていくのがオチではないでしょうか?
センターで9割が取れるようにするだけでも本当にかなりの苦労を要しますし、2次の基礎〜普通レベルを網羅して重ねていく勉強も苦労に苦労を重ねるかもしれません
ですが、国公立医学部を合格してる人はそのあたりのレベルの勉強をきちんとやり、模試などで結果をしっかり残してきた人たちですので、どうしても国公立医学部に合格したいなら、最後まで踏ん張り食らいついていく覚悟と決意が必要です
現状とはこんな感じなのだ
という感じで受け止めてもらえたら
あなたの勉強も うまくいくキッカケとなり得るかもしれません
ただ、強制的にこうしなさい
という気持ちは毛頭ありません
苦しいなら
どうしても合格したいなら
こういう考え方もありますよ
というあくまで私見の話をしています
(これまで受験生を見てきた経験上、成果はかなり出てきています)
こうした内容が
あなたが勉強の方向性を考えていく際に
ほんの少しでもお役に立てたなら幸いです
今度のブログで
こうした内容をさらに具体化させていき
より良い勉強モデルのことについても触れてみようかと思っています
長くダラダラとした内容を最後までお読みいただき有り難うございました☆