国公立医学部合格へ②3 ムダな学習をしないために
国公立医学部合格に向けての
社会と国語について書いて
科目の勉強への指針については最後にしようと思います
【社会】
センターの社会では
暗記どうこうより、「その科目が好きか嫌いか、その科目に向いてるかどうか」で得点が伸び切る場合とある程度で伸びが止まるかが決まると考えています
理科で言うところの
物理が向いてるのか?向いていないのか?
くらいの違いが社会選択にもありますので、
Aさんに合う日本史の勉強の仕方で、日本史が嫌いなBさんが勉強したとしても、Bさんはそれにずっと苦しめられてしまう可能性があるのです
対策として考える上で
この事実をうまく利用して
「自分に適切な」科目を選べるか?
が、社会での高得点の第1歩になるかと思いますね
つまり
勉強をやってきて、違和感を感じない、苦痛を感じないのであれば、いったん向いてると考え、あとは努力をしておくのみ
違和感や苦痛を感じるようなら科目を変えるのも手でないかと思うわけです
向いていないのに下手にそのままやるより、向いてるものを短期間で詰め込んだ方が、センターの結果が良くなることはザラにあるのですね
そういうことを事前に確かめておくために、方針転換をするなら、3月〜4月の時期に、変えたい新しい科目の勉強を1ヶ月ほどしてみて、やった分野のことだけでいいので、センターの過去問で得点化できるか?を試しておくと、適性は見やすくなります
(勉強をやってる途中で嫌悪感などが出てくるようでしたら、そこで打ち切って他の科目を更に試すのもアリですね)
この適性検査を予め早い段階でやっておくと、後の勉強に対する不安も払拭出来て良いかと思います
以下に大雑把な(社会にベストなやり方はありません)勉強の流れを示していきます
【日本史】
日本史は努力が点数に正確に反映させやすい科目の一つです
(もちろん向き不向きはありますので、適性をよくチェックしておいてはください)
コツコツとした努力ができれば高得点は取りやすい科目ですね
医学部に入学すると膨大な暗記に迫られますので、日本史くらいの量が覚えられないというのは、大学に入ってからの苦労にも繋がるわけですから、入学後の自分への試金石として日本史暗記を考えていくのは悪くない考えだと思っています
①暗記を最小限かつ効果的に進めるために
「日本史黒本(まとめとセンター演習の2冊ともセットで使うと良い)」という薄い(薄いが良くまとまっていてかつ精巧な作りとなっている)教材を、流れが分からないなら「日本史の学習漫画(小学館)」で流れを掴みつつでこなしていく
↓
②センター日本史は過去問が充実しているので
あとは「センター試験の道」と河合のセンター過去問でできるだけたくさんの問題を解きながら「日本史黒本」で確認していけば、日本史に向いていれば、95点前後には到達します
【世界史】
日本史より問題レベルは簡単なのだが、なにせ広い地域の歴史がタテとヨコにつながっているので、頭を整理できるかどうかがポイントになる
①流れを掴むために、世界史ナビゲーターなどを用意するのもありですが、いかんせん分厚い&冊数が多いということで、俯瞰学習にはちょっとヘビーな分量となっています...
そこで、「一般向けの、世界史早わかり 的な本」で世界史の大づかみをしておくのをオススメします
(見開き2ページで図と流れを示してあるのが普通なので、頭には印象が残りインプットしやすい)
↓
②「センター試験の道」を繰り返しながら
大きな流れと併せて確認していく
(瑣末的なことは後で覚えていけばよい)
↓
③②をある程度繰り返したら、
教科書を使いつつ、センター過去問をできるだけ多く解きながら、教科書と付き合わせていき、流れ+細かいことをバランスよく捉えていくことを繰り返していくと、問題自体は易しいため、95点前後には到達する
日本史も世界史も最後は教科書+センター過去問で仕上げれていくと、より高得点にはなりやすいが、始めからそれをしていくと途中で挫折していきますので、流れや薄くまとまっているもので「歴史の骨格」を頭に叩き込んでいくことが先決になりますね
【地理】
系統地理を頭に叩き込まないと全く伸びないので、この段階で「論理的に」考えていける骨格を作る必要があります
ただ、常識レベルを上げないと、知識だけではセンター試験はすぐに限界がきますので、常識と地理的な論理思考がバランスされないといけない科目であるところに、やっても85点以上が取りにくい状況が生まれてきます
(年度によって、自分の点数がバラつくのが地理ですね)
地理は向き不向きが高得点ゾーンで発生しますので、伸び悩んでいるなぁ...と初期の段階で感じるなら、歴史物に変えるのは1つの手ではあります(歴史は向いてないと判断されているなら、次に紹介します倫理政経に変えるしか手はないですが...)
①瀬川先生か山岡先生のセンター関連の本を本屋で読み漁って、これなら理解しやすい使いやすそう、を一冊選んでくる
(使ってみてダメなら途中で乗り換えてもOKです)
↓
②それと併せて、
「河合塾のセンター分野別の問題集」か、「参考書を選んだ先生が書いているセンター関連の問題集」を用意して、参考書を読み進めていきながらも問題集を進めていく
↓
③センター過去問2006〜2017くらいの本試験追試験
を全て考えながら、解いていく、を3回は繰り返してみると普通は85点前後が出せるようにはなります
(統計データのズレは問題を解く時それほど関係ないので、古い問題も論理思考を育てるのに充分使えます)
【倫理政経】
倫理
→人別のワード整理と簡単な国語力
政経
→政治は基本的には丸覚え、経済は論理思考、国際関連は基本的には丸覚え
ということを意識しつつ、90点前後を狙いながら仕上げていく科目です
(短期間でここまでは来やすいのが倫理政経の大きな特徴ですが、その上の伸びしろはそれほど期待はできません)
『倫理』
①センター関連の分かりやすい参考書(くせがあるので、自分で本屋で読んで決めること)と「センター試験の道(orセンターベストセレクション」)を用意して、人物を押さえるごとに、問題を解くというスタイルで、サクサク進めていきながら、何周かすると良い
↓
②センター倫理過去問(倫理政経過去問ではなく)で、テストをしていきながら、穴を参考書やセンター試験の道に帰って復習していく
↓
③②の段階の途中で人物別のキーワード(押さえるべき項目)を一覧でまとめていくとよい
(こうすると、キーワードで選択肢がチェックしやすくなり、解答効率が上がり得点も安定する)
『政経』
①センター関連の参考書を1冊用意する
②読みながら重要事項を頭に入れていく
③経済は丸暗記ではなく理解なので、説明できるようにしていく
④ある程度まとまった分野が終わったら、「センター試験の道(orセンターベストセレクション)」で一気に問題を潰しながら、用語が頭に入ってるのか?をチェックしていく
→小分割で進めていくと、選択肢がいくつかの分野の複合型になっているため問題演習としてやりにくいので、ある程度内容がまとまってから問題演習をしていくこと!
↓
政経はブレやすい教科なので、倫理分野を徹底的に安定させていき
倫理46〜50点、政経35〜47辺りを狙うようにすると学習に無駄がなくなるのでは?と思います
社会を始める時期ですが...
英数理がともにダメな状況では早くから手をつけるのは難しいですが、その3教科のうち1〜2教科が安定しているなら4月から始めて問題ないですね
(4教科とも危ないようでしたらまずはそちらの勉強が優先されますので、社会のスタートは早くて6月〜7月辺りをイメージしておいて下さい)
【国語】
...
...
参考書と問題集が高得点を取るのにそんなに役に立たないような気がしますので...
今は指針をお伝えしません
(代わりに、今後解き方などを示していきながら、指針の代わりとさせていただきますね)
ちなみに前もってやっていただく勉強は特にありません
基本的に
「センター過去問」のみを使用し
知識としては古文単語120語程度、古典文法(B4の紙に半分で書けるくらいの量の知識)、漢文の句法5個くらいで足ります
(マーク模試過去問・センターに似せた対策問題集はセンターの出題角度などと全く異なる趣旨で作られているので、全く使えません→
使用厳禁です)
国語は
センター試験で90%以上が欲しいので
「あなたの国公立医学部合格を左右する重大な科目である」ということが言えます
(国語が120点で終わると他の教科全て満点を取ってやっと820点となりますし、国語が110点で他の教科が全て満点でやっと9割ぎりぎりとなります)
「センターの解き方」を身につけ、高得点を狙うしかありません(最低でも160点、出来ればそれ以上をコンスタントに取れる力にする必要があります)
本文を読んで流れを掴めたら高得点
という不安定な勉強をするのではなく
「いかに短時間で正確に解くか?」
ということにこだわりを持つ勉強スタイルが必要になってきます
私事ですがセンター国語は2000年頃から全て満点が取れています(解答時間は年々早くなり最近は20分ほどで終わります)
解くスタイルを確立していけるなら高得点が望める科目ですので、無理ゲーとか言って勉強を放棄したり何となくの対策をやる、という姿勢は絶対に損をすると思います
知識はそれほど無くても高得点が取れる教科ですので、考え方をブレさせないために、いくつかの視点をこれからの記事でセンターの解説とともに示していければ...と考えていますので、現在はこういうイメージで捉えて置くことで留めておいてくださいね